骨の役割と仕組み

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人間の身体には、約206個の骨があります。それらの骨を組み合わせて形成されたのが骨格になります。

現在の骨格の形態は、長い年月をかけて2足歩行に適した形に進化してきたと言われています。

骨にもいろんな種類があるのですが、骨の構造はどれも、軟骨、海綿骨、皮質骨、骨髄から成り立っています。

骨の主成分は、コラーゲンというタンパク質からできています。これに、カルシウムやリンなどのミネラルが付着して、骨を作っています。

骨の仕組み

骨と言いますと、カルシウムが一番に思いつくかもしれませんが、どの成分も骨には不可欠なもので、それぞれが密接に関わり合っているわけです。

骨は、単に身体を支えるだけと考えている方が多いかと思いますが、大きく3つの役割を果たしています。

まずは、身体を支えるということです。

人間は他の動物と違って2本足で立つことができますが、これは骨盤(足やおしりを支える)や背骨が身体を支えているからできることなのです。

二つ目は、内臓を守ることです。心臓や肺など直接、命に関わる臓器は助骨で、また同じように大事な脳は頭蓋骨で外部の衝撃から守っているわけです。

三つ目は、これも非常に重要な役割ですが、カルシウムを蓄えることです。カルシウムは、身体の働きを保つのに、非常に大切なミネラルですが、骨はその体内のカルシウムの実に99%を蓄えているのす。

血液中や細胞内のカルシウムが不足しますと、少しずつ骨から溶け出してきます。

骨には、骨髄と呼ばれる部位があって、そこで赤血球、白血球、そして血小板などが作られています。

骨は強度や質を高めるために、リモデリングと呼ばれる「壊されて、作られる」というサイクルを3ヶ月かけて行っているということです。

その内容は、骨→破骨細胞による骨吸収→骨芽細胞による骨形成→新しい骨になるというサイクルです。

こうすることにより、骨は新しく形成され、質の良い状態を維持し続けることができるということです。

骨粗鬆症どのような病気

骨粗鬆症とは、骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。

しかも、骨全体が弱まって骨折してしまいますから、折れてしまった骨が回復するまでに時間がかかるようになってしまいます。

また、骨折が原因で日常生活行動(ADL)の低下、さらには寝たきりになってしまうことが大きな問題とされています。

日本の骨粗鬆症の患者は、女性が約800万人、男性が約200万人、合計1000万人と言われています。

これは、高齢化社会が進むにつれてさらに増加していく傾向があります。

骨粗鬆症という病気の最も大きな特徴は、全身に起こる骨折ですが、これに伴う痛みはもちろん耐え難いものであります。

しかし、最も深刻な問題は、錐体骨の圧迫骨折により背骨や腰が曲がって歩行や運動ができなくなったり、終日家の中で過ごすなど社会から隔絶された生活状態に陥ることです。

また、転倒など大腿骨頚部骨折が起こりますと、寝たきり状態となってそのまま痴呆症へと進行してしまう確率が高いと言われています。

このように、骨粗鬆症は単なる骨の病気というものではなく、肉体的、精神的、そして社会的にも人間の健康に対して大きな影響をもたらす怖い病気と言えるでしょう。

初期症状について

骨粗鬆症の症状は、初期の場合は、自覚症状はなく、知らない間に進行し骨折が起こりやすくなっています。

一般的症状として、背部痛、腹背部の倦怠感、動作時の腰背部痛、安静時痛、背骨の変形、骨折、あるいは身長の短縮などが挙げられます。

痛みは軽度で慢性のことが多いのですが、骨折を起こしますと激痛となります。

高齢者が骨粗鬆症に罹りますと、背中が丸くなったり、身長が急激に低くなったり、急性的な腰痛が生じる、あるいは手足の骨が容易に折れてしまうといった特徴的症状が見られます。

また、骨粗鬆症で骨折しやすい部位としましては、腰椎、上腕骨の肩の付け根付近、前腕骨の手首近く、そして大腿骨の股の付け根付近が挙げられます。

骨が減るとは?

骨も他の組織と同じように代謝を繰り返しています。骨代謝は骨吸収と骨形成から成り、これによって骨は強さとしなやかさが維持されています。

しかし、何らかの原因で吸収・形成のバランスが崩れますとと骨の密度が低下し骨が減少してしまい、骨粗鬆症になります。

吸収・形成のバランスを崩す要因としては、骨を形成するカルシウムなどの栄養素や、骨代謝に関わるホルモンの分泌状態などがあげられます。

骨の減少には、いくつかのポイントがあります。女性の一生と骨量の推移を理解しますと、どうしてこの時期に骨量が減少するかが分かるでしょう。

骨が減っていくメカニズムには女性ホルモンが大きく関わっています。

女性に多い理由

女性の骨量は、骨格の完成する思春期まで急激に増加した後も、ゆっくりではありますが20代半ばまで増え続け、30代後半まで維持します。

閉経によってエストロゲン(女性ホルモン)の分泌が急激に低下してしまいますと、骨からカルシウムが溶け出す作用を制御できず、骨量が急速に低下し始めます。

閉経後の5~10年間は著しく減少する時期となります。これは、女性でしたら誰にでも起こり得る自然現象と言えますが、食事や運動である程度はその減少を抑えることができます。

その後も加齢とともに骨量は減ってきますが、その程度は小さくなります。カルシウムは骨を構成する重要な成分の一つで、体内のカルシウムの99%は骨や歯に蓄えられています。

残り1%は、血液中で身体の機能を正常に保つ働きをしています。血液中のカルシウムは常に一定量に保たれていますが、不足しますとその分を食物からの吸収などで補充しています。

しかし、それでも足りない場合には、骨から補うことになっています。食物で摂取するカルシウムが不足したり、体内のカルシウム調節機能が低下しますと、頻繁に骨からカルシウムが溶け出して骨量が減少してしまいます。

減った骨は、ほとんど元に戻ることはありません。

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