バセドウ病とは

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バセドウ病は、甲状腺機能亢進症の代表的な病気です。

その病名は誰もが聞いたことがあるのではないでしょうか。

バセドウ病の特徴

女性患者が男性患者の5倍もいます。

新陳代謝が活発になることにより、汗をかき、脈が速く、暑がりで疲れやすい、微熱が出るのが典型的な症状です。

精神面においても、いらいら感に襲われたり、不眠に悩んだり、落ち着きが無くなります。

食欲が減退する人や逆にイライラから食べ過ぎて太る人もいます。

バセドウ病といえば眼球突出を想像する人が多いと思われますが、実際に眼球突出の症状が現れるのは患者の3割程度です。

顔つきや目つきがきつくなり、人が変わったように思われることも多いようです。

バセドウ病の原因

バセドウ病の原因を一言で言うと、体質の変化と言うことになるでしょう。

体質が変化することによって、人の身体は自分の甲状腺を異物とみなしてしまいます。

そして、それを撃退するために、甲状腺の細胞表面にあるTSHレセプターと呼ばれる自己抗体が生み出されます。

この自己抗体は、TSHレセプター抗体、通常、TRAbと呼ばれます。

因みにTHSレセプターは甲状腺の細胞の表面についています。

TSHレセプター抗体が甲状腺上のTSHレセプターにくっつくことによって、常に甲状腺を刺激する状態が産み出されます。

そのため甲状腺ホルモンが作り出され続け、血中の甲状腺ホルモンが多くなり、甲状腺機能亢進症になります。

これがバセドウ病の原因と考えられています。

バセドウ病の症状

バセドウ病になると、身体中に様々な症状が表れます。

暑くなり、脈が速くなり、疲れやすくなります。

甲状腺機能亢進によって、新陳代謝が活発になり、常に運動しているような状態だからです。

また3割程度の人に眼球突出の症状が現れます。

常に落ち着きが無く、イライラし、寝付けなくなります。

激しい動悸、頻脈、むくみなどの循環器系の症状、食欲亢進、あるいは食欲低下、軟便、排便回数の著しい増加なども典型的な症状です。

さらに皮膚にも、かゆみ、黒ずみなどの症状が現れます。

また疲れとともに、脱力感や筋力の低下が起こり、骨粗しょう症などを併発する場合もあります。

さらに血糖上昇、高血圧、肝障害などが起こる場合もあります。

症状は全身に現れるのです。

バセドウ病の治療

バセドウ病は甲状腺の働きが活発すぎるために起こります。

ですから、その治療は甲状腺ホルモンが過剰に作られないようにする治療となります。

そのために、現在では3つの治療法が用意されています。

抗甲状腺剤を内服すること、放射線ヨードを内服するアイソトープ治療、甲状腺亜全摘術の手術の3つです。

適切な治療法を選択するために、通常は、最初に抗甲状腺剤を服用し、病気の状態の経過や個人差を考慮して治療法を定めます。

基本的に内服薬による治療は時間がかかります。

長期間に亘る治療を億劫に感じる人には、手術やアイソトープ治療も有効です。

治療によって、甲状腺ホルモンを正常な量にコントロールすることによって、甲状腺ホルモンの量が正常になれば、当然、健康な人となんら変わる事のない日常生活をおくれます。

バセドウ病と眼球

バセドウ病といえば、眼球突出を思い起こす方は多いでしょう。

実際には、バセドウ病の患者の3割に満たない眼球突出の症状ですが、それだけインパクトが強い、言い換えれば、患者への精神的負担、肉体的負担も大きな症状と言えるでしょう。

眼球突出の症状が出る人には圧倒的に喫煙者が多いのです。

したがって、眼球突出の症状が出始めたら、必ず禁煙をしなければなりません。

初期の症状の軽い頃、すなわち、顔つきが何となくきつくなる、目の輝きが強くなる、まぶしく感じるといったことに気づいたら、喫煙者は必ず禁煙しましょう。

眼球突出の症状は、残念ながら、薬を用いても軽減することはできません。

その代わり、現在では、放射線照射による治療などで目立たせなくすることも可能です。

サッカーの日本代表(2013年時点)である本田選手も「バセドウ病」ではないかとの話も出ています。

バセドウ病と薬

バセドウ病の治療に用いる薬には2種類あります。

メルカゾール(MMI)と、チウラジールまたはプロパジール(共に、PTU)です。

これらの薬には、甲状腺ホルモンの合成や生産を抑制する働きがあります。

病気によって、多くなりすぎた甲状性ホルモンを常に正常値に保てるように薬の量を調整します。

注意すべき点は、自覚症状がなくなってもすぐには薬の服用をやめないこと、自己判断は禁物です。

必ず医師の指示に従いましょう。

でないと、数ヶ月で再発の危機にさらされます。

甲状腺ホルモンの量が正常化し続けるべく、薬を飲み続け、徐々に薬の量を減らしていくのが基本です。

いずれ、バセドウ病の原因物質であるTSHレセプター抗体の陰性化が数ヶ月間でも続けば薬の服用はおしまいです。

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